鳳鳴堂硯舗 ほうめいどうけんぽ
明治20年代 初代がこの地で創業。
現在の建物は大正14年5月1日上棟。
外壁の石臼(いしうす)が特徴の古民家。
当店の硯材の内、鳳来寺石が約6割、日本各地のもが約2割。
その他中国石等東アジア石材の硯が2割。総数約300点を常時展示販売しています。
五代鳳山によるギャラリートーク(要予約)・講演等の活動、
書物の提供等、小規模ながら硯の資料館としての役割も担えるよう心がけています。
当店の特徴は一部の中国石を除いて
全て歴代鳳山の手で作られていることです。
書道実用硯から趣味やコレクションの鑑賞硯。
水墨画、日本画、篆刻用の小さなものまで作っております。
当代五代鳳山は、1年の制作時間の約半分は実用硯、
半分は鑑賞硯を制作しています。
実用硯のほかに個展・公募展に出品した
も定期的に入れ替えて常設展示しています。
実用硯 天成硯のコーナー
硯をお求めいただく時に最も望ましい方法は
墨との相性を試していただくことです。
お気に入りの墨をお持ち頂ければ
試し摩りをしていただけます。
ご予約の上ご来店いただければsuzuri-houmeido.com ショップ内の硯も、試し磨りができます。
全国の石材コーナー
四代鳳山が日本全国の産地を作硯の合間に30年間調査。
その土地で分けていただいた原石から制作した
産地25カ所の硯を常設展示するコーナーです。
現在では作られていない石材もあり貴重な資料
でもあります。
来店した方が目に留める天然石(硯材ではありません)
先代鳳山が鳳来寺山の川(音為川)下流の田代で見つけ、
自ら台座を作り大切にしていました。
硯の原石は堆積岩なので作業中に化石(シダ類・貝類・バクの足跡・魚類)が出ることがあります。
中国硯のコーナー
硯の研究者でもあった先代(四代)鳳山は
中国・朝鮮の硯材もコレクションし、
制作と改刻を通して幅広く石の特質を探求しました。
その研究は当代へ、さらに次世代へも引き継がれています。